近居をする人のメリット
「近居」という言葉は、聞いたことのない方も多いでしょう。近居とは親世帯と子世帯が、日常的に関わり合えるような程よい距離を保って暮らすことを言います。不動産業界で最近増えてきた言葉で、いわゆる同居よりもメリットが多くデメリットが少ないのが特徴です。同居のメリットは、やはりどちらかの親の様子を常に見られる状況にあります。
年齢を重ねた親世帯は、ちょっとした段差でつまずいたり怪我をしやすくなったりしています。また具合が悪くなった時にも、すぐに病院に連れていけるなど、子世帯も親世帯も安心です。しかし大きなデメリットとして、お互いのプライバシーが守られないという点があります。親子どちらも夫婦だけの空間がありませんし、義理の親にあたる側の夫または妻のストレスが大きいと言えます。
こういったデメリットをほとんどなくしたのが、近居と言えます。互いに何かあったらすぐに駆け付けられ、また子世帯が親世帯の様子を見に行くのも手間ではないので安心です。しかし世帯は分かれているので、お互いのプライバシーも守られますし、ストレスも溜まりづらいです。さらに、子どもに子ども(親から見ると孫)が産まれるなど変化があった時に、助けに行ったり実家に帰ったりといった行動がしやすいのもメリットと言えるでしょう。
一戸建て住宅ではなくマンションやアパート暮らしの場合、近居のために親と子が同じマンションやアパートに引っ越すという方法もあります。